loser's howling for tomorrow

ネタバレ注意。小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽、お笑いのことなんかを書き殴っています

音、知りそめし頃に(パート2)

音楽編パート2です。
前回の反省をいかして、ポンポン動画貼っていきます。

少し前にtwitterでも貼らせてもらいました、この動画。戸川純ファンにはもちろん鉄板の大人気曲なんですが、ちょっと変な場所で変な人気がある楽曲でもあります。日本橋ヨヲコという漫画家の代表作「G戦場へヴンズドア」の作者あとがきに、この曲の歌詞が丸々掲載されたことがあったんです。あれで戸川純を知った漫画読みも少なからず居るんじゃないでしょうか。


これもtwitterに貼りましたのでさらっと紹介を。とはいってもこのバンド、Judas Priestは僕にとって大事な「ヘヴィ・メタル」を教えてくれた偉大なバンドなので、ちょっと一言では何とも…
とりあえずこの曲聴いて下さい。これに何も感じなければヘヴィ・メタルに縁がないと言っても差し支えないぐらいの、レジェンドによる原点回帰の名曲です。回帰でありながら、この頃既に台頭しつつあった「スラッシュ・メタル」の要素すらも取り込んだ意欲作でもありました。


僕はJudas Priestに出会ってメタルキッズになりましたが、時を同じくする頃、パンクロックをさらに過激に進化させたハードコア・パンクに夢中になりかけたことがありました。なりかけた、というのはつまりならならかったわけなんですが、なんで僕がハードコアではなくメタルに走ったのかというと、単純にメタルの方が音源が手に入りやすくて、駅前にあるクッソ狭い本屋にでもメタル専門誌「BURRN!」が売られていたという所が大きいです。あの頃はネット通販もありません。特に日本のハードコアパンクバンドなんてみんなインディーレーベルから出してるからろくに広告もない。どこに行けばこの動画のスターリンや、リップクリーム、ガスタンク、ギズムの音源を買えるのかすらもわからない。いろいろ手は尽くしたのですが、そこまで無理しなくても、過激な音楽ならメタルの方が好きだし、ハードコアは今はまあいいか、とこの時は判断し、例外的なバンド(ガスタンクなど)を除いてはあまり時間と労力を使うことを避け始めました。それでも僕はハードコアパンクへの興味を捨てきれなかった。その気持ちが僕をこの頃からアンダーグラウンドの世界に少しずつ引き入れていくことになります。


名前が出たのでガスタンクの代表曲『GERONIMO』も貼っておきます。ガスタンクというバンドは初期の頃はゴリゴリのハードコアパンクサウンドを聴かせていましたが、その後徐々にポジパン、ゴス(今でいうV系みたいなもんだと思って下さい)方向に寄っていって、それはそれで僕は好きだったんですが、でもやっぱり一曲を挙げるとなるとこの曲でしょう。イントロでブチ上がりますね。


ついでにこの頃よく聴いていたルースターズ。もちろん僕がリアルタイムで知ってるのはVo.の大江が脱退してからの花田ルースターズからぐらいなんですが、やっぱ大江時代が凄いですね。彼らが居なかったらブルーハーツブランキーもミッシェルガンエレファントもなかったかもしれない。


これもギリリアルタイムに間に合わなかったバンド。見た目ホストやんけ、という意見はまちがってはいないけど、逆ですどっちかというと。ホスト達がこぞって氷室京介になろうとしたんです。今となっては何がそんなによかったのか思い出せないのですが、めちゃくちゃよく聴いてました。


今回の〆はこのバンド。たぶん僕が人生で初めてライブを見に行ったのがARBでした。彼らは1990年に一度解散しているのですが、その解散ツアーをなぜか僕は観に行ったのです。昔のこと過ぎてどこの何ていう箱で観たのかとか何にも覚えてないので、未だにあれは夢だったんじゃないかという思いが頭をよぎったりもしますが、行ったはずです。
いやー、しかしなんでチン毛も生えそろっていない中学生がこんな渋いおっさんロックに夢中になったんでしょうか。不思議です。
それでも本当に大好きだったのは確かで、2011年に放映されたアニメ「輪るピングドラム」でARBのカバー曲が流れまくってたのには額の第三の眼が開くかと思うほど興奮しました。しかも『魂こがして』や『ROCK OVER JAPAN』あたりの派手な曲ならともかく、『BAD NEWS(黒い予感)』、『灰色の水曜日』、『ダディーズ・シューズ』や、他にもちょっとしたファンぐらいだと中々出てこないぐらいの曲も使われてて、この選曲はアニメ監督の幾原邦彦さん自身によるものだったそうです。
あんまりこういうこと言ってると知らん間にアニメの話題にすり替わってしまいそうなのでピングドラムの話はここまで。

上に貼った動画は後期ARBの中で僕が一番好きな曲でした。「明日は何をしよう 待ちに待ったHoliday」と歌うワークソングを14歳の中学生が聴いて、なんでそんなに感動したのか、これもよく覚えてないんですが、たしか同時期に劇場版アニメ「パトレイバー1」を観たんですね。このアニメの監督、押井守という人は物語に対して(ともすれば)必要以上にポリティカルな要素を散りばめる癖がありまして、僕は押井監督のそういう部分が大好きなんです。簡単にいうと少し過激気味な左翼主義的な要素。つまり反体制という立ち位置ですね。
あ、またアニメの話になりそうなのでざっと飛ばします。
つまりARBにもそういう「反体制」を僕は感じ取ったのでしょう。そもそもそれは前回に書いたBJCとBUCK-TICKの時にも触れた「不良の文学」とも似た感覚で、僕の厨二心をくすぐったのです。


んー、まだちょっとコメントがクドイですかねえ…
次からは3行コメントぐらいにしとこうかな。