loser's howling for tomorrow

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このよにうまれたので、どこまでいけるかためします Part 3

なんか楽しくなってきたので『堕天作戦』登場人物を単行本の順に紹介していこうと思います。今回は単行本2巻。

※毎度のことですが、めちゃくちゃネタバレしています。

 

 

 

 

 

 

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天獄囚徒」登場人物

 

戴天党総裁補佐官、シバ(CV.杉田智和

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初登場は「竜姫活殺」でのルビーとの会話でしたが、ちゃんと紹介したくてここまで我慢しました。本作のもう一人の主人公といっても過言ではない重要人物です。メイミョーの実験動物であり鵺と魔人の混血。魔術の中でも極めて希な「虚術」という術を操り、鵺の筋力をも持ち合わせる作中最強候補なチート魔術師。

まだ幼い頃にメイミョーから逃げ出したところを戴天党に捕獲され、コサイタスの取りなしにより、シャクター、ギョーマンら初期メンバーからは家族のように慕われていますが、ナイトワットなど比較的新しいメンバーにはその正体はひた隠しにされています。アンダーに死の恐怖を思い出させるほどの圧倒的な戦闘力で、戴天党結成当初から暗躍。

奇抜なファッションセンスの持ち主ですが、おそらくこれには意味があります。シバは登場以来一度も耳が描かれていません。コサイタスに捉えられたときは長髪で耳が隠れていて、「夕焼け綺麗っス」のときには天然パーマの長髪でやはり耳が見えません。アフロヘアーになってからはもちろん耳は出てません。魔人と人間の一番大きな身体的相違が耳の形、大きさなので、それを隠し人間のふりをするための髪型なのでしょう。同じくサングラスも鵺特有の瞳孔の形を隠すためのもの。あごヒゲは牙のような犬歯から注意を逸らすためのものでしょう。服装は、そらこの顔面だったらこうなりますよね。そしてこんな絵面のやつが魔術を使うってなったらディスコ調のダンスを踊らせたくもなりますよ。

禁忌術解放詠唱は「禁忌虚術解放(ファンテステック・フィーバー)」。これもファッションに引っぱられての詠唱なんでしょう。こういうセンス大好きです。クイッ、クイッとディスコダンス風に体をくねらせながら「次元回転」とか「黒体遷化」とか呟くのが「虚術」の使用条件のようです。

最強キャラではありますが、脳と臓器がメイミョー製の人工のもので補助されていないと、理性も、生命すらも維持することができない、そのことをはっきりと自覚してしまっている悲しい存在でもあります。戴天党の町イスパノに突如出現した謎の不死者と対峙したシーンで初めて「虚術」を使う際、人工臓器が発動する一コマがあります。

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本編のこの時点では変なファッションのネタキャラとしか捉えられてなかったぐらいの感じだったのですが、すでにこの一コマでシバの特異さは描写されています。

まずこの人工臓器にはメイミョーのエンブレムが刻印されています。シバがメイミョーの実験動物だったことをほのめかしています。真ん中の750という数字はこの臓器の排気量のようです。750ccというわけですね。その下に刻まれた「FOR NUE」はこの臓器が鵺(NUE)のためのものであるという明示です。

「~っス」という口調で一人称は俺。あんまり口を開かずにボソボソと喋っているような描き方ですが、これも犬歯を見せないようにするための描写だったんですね、たぶんですけど。すごいなこれ。なんという緻密な設定、描写。

救ってくれたコサイタスに対しては恩義と忠誠、そしてそれ以上に愛情を抱いていましたが、「仲間!?実験動物だろこれは!!」という言葉がトラウマで、ヘリオスとは惜しいところで心を通わせることができませんでした。そのせいか不死者を良く思ってない節が見受けられますが、出会った状況のせいもあってか、アンダーにはタメ口で本心を語ります。

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シバは、自分が思うほど孤独ではなかったんだと思います。

 CVですが、僕は杉田智和という人の大ファンではあるのですが、こういうCV妄想に彼を使ったことは一度もありません。イメージが固定されすぎていて、なにをやらせてもキョンか銀さんに聞こえてしまうからです。でもシバは杉田でしょう。最初に読んだときからずっと杉田ボイスで再生されていたので、もう他の人には変換できません。 

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ここなんか杉田さんなら凄い演技をしてくれそうです。

 

少し長くなりすぎました。むちゃくちゃ好きなんですシバ。

 

戴天党員、カペラ(CV.広橋涼

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師団長ナイトワットの妹。名前も身分も明かされないままこっそり登場しています。まだほとんど喋っていませんがCVは決まっています。

 

戴天党師団長、ナイトワット(CV.大塚明夫

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兄のナイトワット。作中で最も軍人らしい軍人。魔術の名手でもあり、みずから先陣を切って戦いに赴く姿は敵にすら畏怖の対象として語られています。シャクターとギョーマンからも厚い信頼を寄せられていて、シャクターの後継者として選ばれているとか何とか。シバにも似たようなおべんちゃらを使っているシーンがあるのでギョーマンの言うことはあまり信用できませんが。

格好いい軍人にはとりあえず明夫を振るという、お馴染みの手口でCVが決まりました。ちょっと声が強すぎるかなとも思いましたが、「人魔一体の戴天党は、強い」という台詞なんかは一度明夫で再生すると……なんかさっきも同じようなこと書いた気が。

禁忌術解放詠唱は「禁忌渦術解放(シクロテック・シュート)」。漢字で書くとシュロと同じですが、読み方は異なります。

 

戴天党、ナイトワット師団参謀官ケレス(CV.緑川光

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そんなナイトワットが大好きなケレスくん。好きすぎてナイトワット以外にはわりと酷い態度をとります。相手が上司であろうと敵の将校であろうと全く態度を変えないナイトワット信者っぷりには頭が下がります。ナイトワットが守った町イスパノが戦火に包まれることを良しとせず、ギョーマンを手にかけ、ダルガパル軍に投降。その姿にシュロは激怒しますが……

ネタバレ全開でここまでやってきましたが、さすがにこの後の名シーンを解説するほどバカではありません。

CVは石田彰さんかそれとも柿原徹也さんか迷いましたが、こんなハマり役がいるとは思いませんでした。みんな大好き緑川さんで決まりでしょう。

 

戴天党員、ロドリゲス、トッキー、エマソン

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他の二人はほとんど何もしてないのでCVをあてていませんが、謎の不死者を探し当てたエマソンのみ、CV中村悠一で決定しています。エマソンはその後アンダーにも襲われることになります。二人以上の不死者に出会ってるのって実はシバとエマソンだけなんですね。あ、ゾフィアもそうか。別に深い意味はないと思いますが。

 

イスパノで串焼き屋を営む親父(CV.千葉繁

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名前も出ないちょい役ですがなんか好きなのでCVあててみました。目眩がするほどの無駄遣いと言えるでしょう。

(追記)番外編でイスパノの不死者と出会っているので、彼も二人以上の不死者に出会っている人物ということになります。

 

イスパノに現れた謎の不死者(CV.福山潤

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エマソンに発見されシバに葬られた謎の不死者。シバの強さを見せるためのザコみたいな結果に終わりました。言ってることはちょっと格好いいんだけどな。厨二だけど。

「不死者だ、死ぬわけがない」という本作のキーワードを初めて口にした人物です。

CVは、そりゃあもうこの人でしょうよ。他に誰がいるかって話ですよ。

 

不死者ゾフィア(CV.三石琴乃

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「樹海」でアンダーと出会う不死者。名台詞、名シーンが多すぎて彼女のことはうまく説明できません。「堕天作戦」という言葉を作中で唯一発します。シバと同じくらい大好きですが、シバと違って好きすぎて語りたくないタイプのキャラクタ。ある時例の名台詞を三石琴乃ボイスで脳内再生したところ、小便ちびるぐらいビビッと来たのでCVが決まりました。

右頬の痣がすごく気になるのですが、いい女には秘密が多いらしいので深くは詮索しません。昔の彼氏も不死者だったらしく、最後の相手に選んだのもアンダーという不死者。不死者が不死者にしか心を許せないというのは、3巻で語られるボルカとナルコの関係性とも重ねた描写なのかもしれませんね。

 

戴天党、シャクター将軍(CV .堀内賢雄

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やっと紹介できます。戴天党の事実上のトップ、シャクター将軍です。元セイロン国の軍人でありながら、クーデターを起こし、戴天党を起ち上げた張本人です。言うなればテロリストの親玉なんですが、人間でありながら魔人ナイトワットに一目置いているなど、リベラルな政治家といった雰囲気でもあります。めずらしく純粋な人間なので魔術を扱うわけでもなく、戦闘シーンは全く描かれません。

支配下に置いた町に麻薬をばらまいたりろくな事をしていませんが、ヘリオスに人の心を説くシーンがあったりもして、何というか、人として捨ててはならないものをはっきりと心得ている人物として描かれます。

戴天党の重要人物全員に慕われている描写があります。シバ、ギョーマン、ナイトワットを失い落胆するさまをコサイタスに「老いた」と陰口をたたかれたりもしますが、それも人望あってのことでしょう。

レコベルにすら「父に似ている」とかの理由で懐かれます。うらやましいハゲですね。

 

と、番外編を除けば2巻はこの辺で終了になりますが、おまけで二人。

 

クズ(CV.飛田展男

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番外編「環視無用」より、名前も出てないクズをご紹介します。変態です。ルビーに殺されます。

 

御者(CV.手塚秀彰

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クズに巻き込まれ、ルビーに殺されるかわいそうな魔人。

 

無駄に豪華な二人のCVを公開したところで今回は終わります。

続きます!