loser's howling for tomorrow

ネタバレ注意。小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽、お笑いのことなんかを書き殴っています

このよにうまれたので、どこまでいけるかためします

※この記事は漫画『堕天作戦』のネタバレをふんだんに含んでいます。ネタバレ絶対許さないマンのあなたはどうぞブラウザバックしてください。 

 

 

 

 

 

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https://urasunday.com/title/29

WEB雑誌の「裏サンデー」で月一公開されている漫画『堕天作戦』が異常に面白いので、行き当たりばったりなようでいて、その実凄く精密に練られたストーリーとキャラクタの背景を、もしかしてアニメ化されたときのCV妄想を軸に、どうすればこの複雑な作品をより楽しめるか考えてみました。飽くまで妄想なので信者は目くじらたてないでください。あと「よけいわかりにくいわ!」というご意見はそっと胸に秘めておいてください。自分でもそんな気がしてならないので。

 

堕天作戦(1) (裏少年サンデーコミックス)

堕天作戦(1) (裏少年サンデーコミックス)

 

 冒頭でいきなり生首にされるこいつ

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彼が本作の主人公、アンダー(不死者)です。傷口から生えているように見えるツタのような植物は『再生誘導体』と呼ばれていますが詳細は不明です。

CVは子安武人さんを予定しています。テラコヤス!イメージとしては「CROSS†CHANNEL」のラバこと桜庭に近いでしょうか。純粋さと狂気を兼ね備えた、それでいて淡々とした演技を期待したいですね。アンダーの持つ捨てきれない愛嬌というかコミカルさを表現する上でも最良のキャスティングといえるでしょう。この文章を書くきっかけが、アンダーのセリフを何度も読んでいるうちに子安さんの声で脳内再生されるようになったことだったりするので、ここは譲れないラインです。

 

さて、アンダーの生首のドアップから展開される「虚空処刑」でこの作品は始まりますが、あまりに説明がなく、初読でちゃんと世界観を理解するのは不可能に近い。そこを自ら探っていくのがこういう複雑な作品の楽しみ方の一つだという理屈もわかるのですが、それにしたってわかりにくすぎです。わからないまま重要なワードがぽんぽん出てくるので、そういうところがこの作品を余計に理解しにくくさせています。多少でもわかりやすくするためには、冒頭にナレーションなりがあるべきでしょう。

 

”『魔人と呼ばれる魔力を有する亜人たちが旧人類との戦争で「腐鉄菌」を使用してから少なくとも300年後の未来。アメリカ大陸、アフリカ大陸、オーストラリアはすでに人間の住める場所ではなくなっていた。それでも旧人類は霊長の座を取り戻すべく魔人との戦争に明け暮れ、世界の黄昏は、徐々にではなく、唐突に姿をなそうとしていた…』”

 

こういう一文があればだいぶわかりやすくならないですか?

ガンダム

ナウシカ

最果てのイマ

ちょっとなに言ってるかわかんないですね。いや、これでも足りないぐらいですが、最低でもこれぐらいの情報を渡してくれないとマジで意味わかんないんですよ。幸いにも有志たちが作ってくれたwikipediaがあるので、ここを参考にしながら読めばかなり理解しやすいとは思いますが…

 

ともあれ、「虚空処刑」クライマックスのシーンはレコベルという希有なヒロイン

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彼女のおかげで、実に感動的に描かれました。あんな名シーン描かれたら設定云々がどうでもよくなってしまいます。ってことはこのブログ意味なくねえ?まあね。知ってるってば。

まあいいでしょう。とにかくあそこを読んで何も感じない人は前頭葉がイ〇ポです。医者行って下さい。

レコベルと後述のピロは「魔軍枢機国」の内の一つ、オーパスという国家の軍隊に所属しています。この大きな耳が魔人の特徴です。加えて彼女は幼体成熟と呼ばれる特異体質の持ち主であり、今作品においては幼体成熟というのは身体的、精神的成長がある程度の年齢で止まるのと引き替えに莫大な魔力を持ちうることがある、というような設定のようです。スカイクロラで言うところの「キルドレ」を思い浮かべると話が早いんじゃないでしょうか。さらに(特に作中で説明はありませんが)真っ赤な眼と白い肌が特徴的に描かれているところからすると、たぶんレコベルはアルビノだと思うのですが、それがストーリーに絡むかどうかは不明です。ただでさえレアな幼体成熟のアルビノということで、レア感を強める演出なのかなとも思いますが、いまのとこ謎です。

CVはやはりというか悠木碧鹿目まどかほどアニメ声ではなく、「聲の形」の西宮結絃ほどリアル演技でもなくといったイメージ。レコベルもまた狂気を備えながら、普段のキャラは賢く可愛く明るく腹ペコなザ・ヒロインですが、これをそのまま萌え声で可愛く演じたら意味がない。それだけの演技力が求められるキャストなのでここは迷いました。脳内最強ヒロイントーナメントがどえらい盛り上がり様で、シード候補だった桑島法子さんが一回戦で敗退したり色々なことがありましたが、黒沢ともよとの最終決勝戦を勝ち残ったのが悠木碧さんでした。「屍鬼」の桐敷沙子を超える悠木さんのベストアクトを期待したいところです。というか現存するほぼ唯一ガチの幼体成熟声優さんですからね。彼女しかないでしょう。

 

先述しましたが「虚空処刑」にはアンダーとレコベル以外にもう一人、今作品の重要人物が登場します。

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業火の大将、猛炎将などいくつもの二つ名を持つ、作中でも屈指の魔法使い、フランシスコ・バルトロム・ピロ(魔人)です。CVは……これを逃げだと言ってほしくないですが、若本規夫さんで。もうこの声でしか再生されないので無理を承知でキャスティング。本当は若い頃のあまりこってりしてない若本さんが理想だったのですが、そんな人もうこの世に存在しないので、ピロは若本さんです。

 

そんなピロ率いる旅団が、人間軍(おそらくクメル軍閥)から奪った不死者アンダーの人体実験の任務をうけたのが二年前。あらゆる処刑からも蘇生するアンダーを何度も何度も殺し続けるレコベル率いる研究班。飽きもせずに不死者をいたぶり続けるピロに対して不満を抱く部下たちの声が大きくなり始めたころ、『堕天作戦』の第一話「虚空処刑」はそういうタイミングでスタートします。

 

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さすがにストーリーの核心は語りませんが、「虚空処刑」のラストでは、アンダーとレコベルが心を通わせる感動的なクライマックスの余韻もそこそこに、この世界の、ある重要な秘密が開示されます。

 

「星」です。

そして…

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もう言葉はいりません。

というか説明したくありません。冒頭に貼り付けたリンクから無料でここまで読めるので、頼むからみんな読んでくれ!マジで!

という叫びとともに唐突にこの文章は終了します。

登場人物ほぼ全員のCVはすでに考えてあるので、気が向いたら続きを書くかもしれません。乞うご期待。