loser's howling for tomorrow

ネタバレ注意。小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽、お笑いのことなんかを書き殴っています

最高速の別れの歌

休日をいいことに昼過ぎまでだらだら寝る。起きて飯食ったら迷わず日本橋へ。電車の中で「とある飛行士への追憶」(@犬村小六)読む。

うーん、なんというか…微妙。いや、個人的にはアウト。
こういう悲恋の物語をうまく着地させるにはクライマックスで一発派手なパラダイムの転換をかますのが有効で、ドラマを派手にしたりエモくする役にもたつので、ラノベやエロゲのシナリオではよく使われる方法論。この作品もそれを使っているのはいいんだけど、飛行機から砂金をぶちまけるというのは、とりあえず絵が想像しにくすぎるし、想像できたとしても結局すげえ地味(笑)。ぶちまけた人の内面がまったく描かれないから感情移入もできねえし。下で見てる姫さんに「ああ、あの人らしい」とか言わせてもそりゃ無理があるってもんですよ。札束の入ったリュック叩きつけた三ツ廣さち(@車輪の国)のエモさには到底およばねえ。
とは言っても悪くはなかったです。惜しい。惜しいからこそ不満が出てしまうということで。でも、この終わり方は今時ねえだろ。ってのは言っておきたい。絵に描いたような蛇足。

そんなこと思ってるうちに難波。まずとらのあなで先日のこみトレで買い逃したnoantica a.k.a おーじさんの「ねこピヨ8+」と、ナルキッソスでお馴染みのステージなな a.k.a 片岡とも犬洞あんの「水のマージナル」、あと何点か購入。

俺この人の絵大好きなんです。クソかわいい。レペゼンつるぺたの呼び名に相応しい。一般向けの同人誌で作家買いするのってこの人ぐらい。今回も当然かわいい。ミアまじで飼いたい。

待ってましたの完全新作ノベル。ナルキとは打って変わってかなーりライトなノリでクソ読みやすい。主人公の佳奈子a.k.aクォーターがかわいすぎる。あとがきによると、萌えキャラとかじゃなく子供っぽい感じで書いてみた、とのことですが、いやいやいやいや、これに萌えずして何に萌えるんだよバカか?(失礼)ってぐらい萌える。とにかくキャラ立ちすぎ。プロフィールの身長141.755cmって部分がすでにパンチライン。ぜひゲーム化してじゃんぷ体操のCGを見せて頂きたい。
ストーリーとか文章に関して言うと、なんだろう、良い意味ですごく変。たしかこの片岡って人、ナルキ書くまで他の小説とか文章をほとんど読んだことなかったらしいけど、そのせいなのか、舞台設定とか文章の細かい運びとか、ことごとくセオリー通りに行かせない。変な世界観の中を変なキャラが変な動きで動き回る。でもなぜか結果としてアクの少ない読みやすい話に仕上がってる。ひょっとしたら天才なのかもしれん。
物語がどう着地するのか、後編(冬コミかな?)がクソ楽しみ。

あと雨がっぱ少女群の新刊とLOも購入。

雨がっぱ先生最高すぎる。巻頭の「パジャマパーティー」のパンチライン、「大丈夫、おまえはもう死んでいる」でハートをわしづかみにされた。「家庭菜園」だけ読んだことがあって、この暗さは町田ひらくの再来!とか思ってたんだけど、まとめて読んでみるとそういうテイストの方が少ない。アホな設定の話がほとんどで、でもそういうのの方が面白い。これはガチだわ。既刊も買わねば。

タワレコでBESと54-71を購入して帰る。こっちの感想はまた今度、聞き込んでから。