loser's howling for tomorrow

ネタバレ注意。小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽、お笑いのことなんかを書き殴っています

エロゲで泣くものはエロゲでニヤつく


「とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜」フルコン。発売前はまったく眼中になかったのに、直前ぐらいにとらのあなでデモムービー見てやられちまった系のゲーム。「ヒロインがほぼ全員妖怪」という色物めいた設定のわりにプレイ感は非常に地味。一人目の美影(種族:影女)を攻略してるうちは、最後までやらずに放りだしちゃうかもなー、と思いつつカチカチと進めていったわけですが。これがしかし思ってたより話が普通に面白い。ボーイミーツガールvs世界というエロゲではまあありふれた構造を、妖怪をヒロインにすることでより際立たせていて、特にこれっていう新しさがあるわけではないけど、じわじわっと染みこむようにエモい。これはなかなか、と二人目の藤花(種族:妖弧)を攻略しに行った時点で俺の負けは確定していたのです。藤花ルートに登場するサブヒロイン鈴(種族:憑喪神)、この子の殺傷能力a.k.a幼力がマジ半端なくて俺はもう……(泣)

これなんですけどね。見た目がすでに内角低めいっぱいのストライクな上に、CVがまきいづみa.k.a幼術遣い。舌っ足らずな神様口調で語尾は「〜ありんす」。反則です。これは何か法律にひっかかるんじゃないか。だいたい簡単にこれに抗えるようなら俺もペリーグに体半分突っ込んだりしてねえよっつう話で。いやいやいやまずいこれ。ズイマーですって。無理無理無理無理、逆らえねえー。そうこう思ってるうちにあっさり陥落a.k.aまきいづみ時空に引きずり込まれる。で、そっちにばっか気をとられていたら、肝心の藤花もクソヤバい。CVが「つよきす」の乙女さんや「そし明日」の青葉でお馴染みの青山ゆかりa.k.aツンデレの神。くらくらしつつクリアしたら次の千鶴美(種族:?)のCVが「つよきす」のカニの中の人、金田まひるa.k.aキンタマヒル。これまたクソヤベェ。かと思えば唯一の人間ヒロイン穂波のCVは言わずと知れた安玖深音a.k.aアグミオンだし、瀬織(種族:橋姫)のCVは「Clover Point」でのシロツメさんというはまり役が忘れがたい深井晴花だし、とまあ、声優陣が考えられない豪華さ。個人のスキルだけでとんでもないのに、それが相乗効果で何倍にも増幅してしまうという恐ろしさ。気付いたらガッチリはまっていました。声優さんの技術って凄いすね。
結論としては「萌えを求めるならとりあえずやっとけ!」ってな感じ。あと妖怪を扱ってるだけに、民俗学的な蘊蓄も散りばめられていて、まあ内容は初歩的で知ってる人には物足りないかもだけど、なかなか読み応えがあったので、妖怪好きにも奨めておきます。
しかし鈴はマジでパネェ。今年を代表する幼女は「スマガ」の神様(幼女)で決まりだと思っていたが、とんでもない伏兵があらわれた。とは言っても、憑喪神だから最低でも100歳は越えてるんだけどね(微笑)。