loser's howling for tomorrow

ネタバレ注意。小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽、お笑いのことなんかを書き殴っています

アロマセラピーがじっと香るハーモニー


母校、近畿大学の学園祭に行ってきました。難波でMちゃん夫婦と合流して出発。車で行くの初めてだったせいか、クソ近くまで来てるのに、込み上げる懐かしさとかゼロ。こんなとこだったかなぁ、と首を傾げつつ特設ステージに向かう。着いたときにやってたのが一鉄。あいかわらずフリースタイルもトラックもラップも非常にもっさりとした垢抜けないスタイルで、簡単に言えば寒い。変な汗を我慢して前の方で見る。お次はINDEN。けっこうひさしぶりに見るのに前とほとんど内容変わってなくてちょいがっかり。でも「zanzoh」をDUCTのトラックで聞くのは最初にINDEN見たとき以来で、懐かしくもうれしかった。やっぱこの曲はガチだな。時間が短かったせいか、いつもならふんだんに盛り込むフリースタイルは全然やらなくて、5曲ほどやってあっさり終わり。まあ、周りの空気も「はよ降神出せやゴラァ」的なものになってたので正解といえば正解か。
そしてSEに乗る二人の声が聞こえてきて、降神登場。学祭のお祭りムードも手伝ってか、志人がステージに現れたときは普段の降神のライブでは聞いたことがないような歓声が沸き起こって、こっちのテンションも上がる。が、ライブはいつものようにメロウに始まって音源になってない曲連発という置いてけぼりスタイル。学祭でもまったく遠慮なし。90%以上予想済みとはいえ、10%未満の確率でヒットメドレー(時計の針とか夢幻とかロックスターの悲劇とか暗殺者の恋とかLIFEとか)かましてくれたりしねえかなぁって期待してたので、それなりに落胆したりもする。しかし、今年だけで降神二回、志人のソロ四回見てる俺でもまっったく知らない新曲を3曲もこのフリーライブの場でぶちかます唯我独尊っぷり。降神はやっぱり降神だわ。
肝心のライブの出来はというと、志人が序盤テンション空回り気味で何度かトチってたりしたけど、全体的にはいつもの志人。つまり神。そして普段は神に仕える従者ぐらいの位置でしかないナノルナモナイが、チャクラでも開いたのかキレキレ。あのスタイルだから、一聴してヤベェって感じではないんだけど、野外のわりに音響がすごく良かったせいもあるのか、フロウはいつも以上になめらかだし発音もしっかりしていて言葉の意味がガッチリ伝わってくる。中盤あたりでやったメインで歌う曲なんかは、ただでさえメランコリックな単音のウワモノが涙腺を刺激するトラックなのに加えて、ナノルナモナイの歌とラップがマジでクソエモくて、本気でちょっと泣いた。ただ、何度か挑戦しようとしていたフリースタイルは尻すぼみで微妙(笑)。あとは、最近の定番になりつつある「円都家族」「euforia」あたりはやっぱりヤバかった。そしてあっという間に迎える「ありがとうにさようなら」。もうこれが始まるだけで「帰り道」のイントロが思い出されてクソ鳥肌。最近はこの2曲の間にアカペラで小曲を挟むスタイルになってて、このときの焦らされる感じがまたたまらん。来るぞ来るぞと思わせつつフロアのテンションを操るやり口が卑怯きわまりない(笑)。そして結局操られる客a.k.a俺はいい面の皮。でもやっぱり「帰り道」は感動的。予定調和の破壊力を存分に堪能させてくれる。
というわけで、やっぱり降神は素晴らしかった。全体の流れで言うなら前回metroで見たライブには及ばないけど、音響の良さ、野外というシチュエーション、ナノルナモナイの奮闘、という好材料のおかげで、一つ一つの曲のインパクトは過去最高だった。クソ満足。
ヤベェヤベェと盛り上がりつつ、あまり音楽を聞かない一人を微妙に置いてけぼりにしつつ(笑)、再び難波へ。アメ村で二人と別れ、↓これ見に単身火影へ向かう(フライヤー画像が見つからん…)。
11/2(SUN) 
はみ出し者よ獣になれ vol.7
at アメリカ村 火影

OPEN 18:30 START 19:00
ADV 1500 DOOR 2000(+DRINK 500)
・illya(東京)
・屈辱(京都)
・ORGANISM
・COMPLETED EXPOSITION
・CONTAGION
・BAD DIRTY HATE
・MASTER PEACE
初めての箱だったけど非常にわかりやすい場所で迷わず到着。…なんだこのゲトーは(笑)。クソ狭いライブハウスに革ジャンだのツンツン頭だのジャラジャラだのトゲトゲだの隈取りだのが集結して、得も言われぬ空気をかもしだしている。頭にはCORRUPTEDキャップとはいえ、ティンバランド、ダボパン、ADDICTパーカーと、Bスタイルで固めたわたくしには非常に敷居が高い感じ。まあどうせ俺以外誰も気にしねえだろ、と持ち前のフェイクポジティビティスキル(ランクA+)を発動し、すぐ開き直ってビールかっ食らう。といったところでIllyaのイケメンドラマーことAさん発見。Tシャツ(クソカッケェ)売ってもらってライブスペースへ。このときすでにLさんのバンドBAD DIRTY HATEは終了してしまっていて(残念…)、ORGANISMの出番。いやいやいや、何ていうのかな、大阪らしいバンドやねぇ(笑)。暴虐の限りを尽くして帰って行きはりました。正直あんま好きになれんけど、フロアはクソ盛り上がってた。後ろの方で腕組んで見てたんだけど、途中で何度かボーカルの方と目があって、すぐそばまで来てガン飛ばされた。32にもなって俺もなぁ…と内心では苦笑しつつ、これも礼儀だろうと考え、できるだけいかめしい顔でガン飛ばし返したら、何か納得したようにステージへ戻るボーカル氏。もしかしたら何か通じ合ったのかもしれない(笑)。
一転してえらく大人しいキャラの屈辱は、ORGANISMの後ってのが響いたか、不完全燃焼気味。ただのリーマンみたいな貧相な体型のドラマー氏はかなりいい味出してた。あの顔でブラスト叩かれると笑える。
そしてIllya。いやぁカッコよかった。単音のギターソロが懐かしい空気を醸し出すいかにもなジャップコアでありながら、様々な要素を吸収、消化し、昇華させているのが伺える独特のスタイル。核がしっかりしているというのか、バンドとしてぶれがない感じ。顔見知りということでどうしてもAさんに目が行ってしまい、鴨川にダイブするような普段のキャラとのギャップに戸惑ったりする。これはAさんがカッコいいわけではなく、ドラムという楽器がカッコいいのダ。と自分に言い聞かせて納得する。
トリはCONTAGION。これまた良かった。演奏だけでいえば一番安定してたかも。ドラムがクソうまい。ブラストやスタスタビートは当たり前にこなしつつ、ミドルの跳ねるリズムなんかも気持ちいい。キメを多用する曲のスタイルも個人的に大好き。大阪のバンドだし、これはまた見たいなあ。
ライブが終わって気付いたんだけど、ずっと爆音浴び続けたせいか、単に風邪がぶりかえしたのか、頭が割れるように痛い。Lさんに挨拶して速攻帰る。
そして現在に至る。で、今から「かんなぎ」と「とある魔術の禁書目録」を見る。明日は何をしようかな。