loser's howling for tomorrow

ネタバレ注意。小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽、お笑いのことなんかを書き殴っています

てのひらをたいように

「てのひらを、たいように」終了。

原画がnoanticaというサークル名でお馴染み、おーじ氏。ぶっちゃけ絵だけにひかれてやり出しました。期待通り、さわやかな世界観や嫌みのないキャラクターはおーじ絵にマッチしているのですが、それ以上に強烈な個性のせいで絵の印象なんかうっすいうすい。それはメインヒロイン夏森永久の中の人a.k.a声優、まきいづみさん。好き嫌いは別にして、すべてをトロトロに溶解させるかの声はクッソ強烈。「まきいづみ時空」なんて言葉がある理由が嫌と言うほど理解できました。永遠の友情、なんてくっさいものをテーマにしているわりになかなか読ませるテキストで、話も面白かった。けど最後に残るのはまきいづみの声の印象のみ。ある意味クソ恐ろしい。シナリオブレイカーの称号を謹んで捧げたい。
とか言いながらまたリリック書きました。そろそろトラック制作も頑張らにゃあ。




「てのひらをたいように」
(verse)
振り返れば早幾年「この指止まれ」で世界動かした
あの日のこと思い出しただけで色づいた 初めて泣いた 
「また明日」キラリ光かえしたアスファルトの水たまり
夕陽が大きかった「まぶしかったから」泣きそうになって無理に笑った
あの時と今をつなぐ永遠 まぼろしなんかじゃなかった一瞬
想いがどうか伝わりますように あの子がひとり泣いていませんように
果たせずにいた願い かなえたい 正解はなくても探したい
「大人になんてわかってたまるか」 吐き捨てた唇ふるえる
(chorus)
約束なんてしたくなかったすぐ忘れるのに てのひらをたいようにかざす
つないだ小指かすかにうずく傷口はいつの間に乾いた
再会はいずれ訪れ忘れがたく肩を叩く てのひらをたいようにかざす
ぼくら交わした約束あの樹の下 終わりも始まりも全部ここから
(verse)
繰り返した だから繰り返す 過ちと知ってたって変わらない
関係ない 切り離された
知りたくないこと知らされても変わらなかった
あの夏の約束 絆の色は褪せることなく
フォトグラフ 思い出させる誓い いったい幾つもの小さな願い
踏みつぶされた期待 リライト てのひらからあふれ出した光
屋上の夕焼け きみの涙 ここにいることが僕らの価値だ
渡りきったら 僕らの勝ちだ 吊り橋の向こうの夜明けに手を伸ばす
笑い泣きの僕らを横目に 涼しげに汗をかくクリームソーダ
(repeat chorus)

あの眺めのために何を捨てられるか


これ行ってきました。
当日は朝から若干体調崩し気味だったので、行こうかどうか真剣に迷う。体力いりそうなライブだしなぁ、どうしょうかなー、と迷いながらなぜか着々と着替えを済ませて行く準備が整ってしまう。そらやっぱ見たいもんな。というわけで微熱を押して出発。電車で寝て体力を稼ぐスタイル。隣に座っていた女の子の肩にもたれて難波までぐっすり。あのときの女の子、マジでごめん。
少し早めに到着したので、行ったことなかったまんだらけアメリカ村店a.k.aグランドカオスに突入。三階でしばしdig。御免なさい先生の1st単行本「おませで御免」と、エロゲライターとして高名な丸戸史明&エロゲの原画でお馴染みかんなぎれいの同人小説「めもらるクーク」1巻を購入。エロマンガの古本を買うのは抵抗ありまくりだったけど、どうやら未開封品のようなのでまあ良しとする。
まだ少し時間があったので近くのレコ屋a.k.aタイムボムに寄る。改装というか模様替えというか、されたらしく、えらく雰囲気が変わっててびびる。個人的な感想を言わせてもらえば、この店は何か変えるたびに雰囲気が悪くなってる(笑)。今回も例に漏れず。中途半端にお洒落な内装が実に似合わねえ。レコ屋なんて場末感出してなんぼだろガッ、と脳内で毒を吐きつつ中古コーナーをさらっとdig。してたらナックルヘッドのラストアルバム「ロスト」を発見してしまい、誰だこれ売ったバカは、と吐き捨てたくなるも、渡りに船なので毒は飲み込んでおいて素直に買う。あとはNice ViewとNORDEが欲しかったけど品切れだったのであきらめる。まあNice Viewは今日物販で売ってるだろうし、というわけでpipe69へ向かう。
入場して物販を横目で見ながら、すぐに始まりそうだったので最前列へ。1発目はVermilion Sands。だったんだけど、横にいる奴が「ORdERはやばいから見ておいた方がいい」などと話しているので、てっきりこれがORdERなんだと思って見てた(笑)。そのライブはと言うと、実に微妙。ツインドラムの微妙なずれが生み出す変なグルーヴは時折かなり気持ちよかったりもしたけど、肝心の曲がなんというか、退屈なフュージョンみたいで……
機材転換の間、ふーん、ORdERってこんなバンドかあ、と腑に落ちない気分で携帯いじくってたら、視界の隅に見たことある顔が映った気が。普通にスルーする俺。2秒ほどして「あれ、いまなんかありえないもの見たような」と脳から信号が発されたので視線を戻す。なんと出張で東の地へ向かったはずのマスターGカミナッチャ。こんな綺麗な二度見は人生初かも、というほどの二度見を見せつけるスタイル。マジでびっくりした(笑)
Gさんは東京でのライブを捨ててこちらにいらっしゃったようで、おいおい、そこまでNice View見たいのかよと思わないでもなかったが(笑)、そこまでさせるだけの重力を持ったバンドなのだと思うと否が応にも期待が膨らむ。機材転換がやたら長かったのでGさんとお喋り。「一晩中ゾンビ殺してた」「箱○欲しい」「ジブリイラスト展の解説野郎がヤバい」「車輪トラック作って」「ていうかリリック長ぇよ」「GENIUS PARTY BEYONDがクソヤバくてポニョが止まって見えるらしい」断片だけ取り出すとこんな感じ。相も変わらずムゲェ。
そうこうしてる内に始まったCROSSBREDは華麗にスルー。すぐ終わったからまあいいや。
そして迎え撃つNice View。これがマジでクッソヤベェ。評判以上。メンバー全員色あせたメタルTシャツからTATOOあり(@ナンバガ)の両腕をニョッキリ露出させるスタイルで、見た目もクソカッコいい。ドラムがもたったり走ったりで安定した演奏ってわけではなかったけど、とにかくこのバンドはギター。ざらついていながらゴリゴリという絶妙な音色で初期アイアンメイデンやモーターヘッドからの影響を感じさせるメタリックなリフをかき鳴らす姿には惚れるしかねえ。ニュースクールでもオールドスクールでもないオリジナリティと風格。これはガチ、と脳が判断するより前にヘドバン。最前列でがっちり堪能。演奏のとんでもない熱量からすれば客席はえらく大人しくて、モッシュもほとんど起こらなかったのが物足りなかったりもしたけど、じっくり見れたからそれはそれで結果オーライ。
ヤベェヤベェと連呼しつつアルコールを補給、次のBLACK GANIONに備える。前に見たときの印象があまり良くなかったので大人しく見るつもりで控えめな位置をキープ。してたんだけど、これがすげえ良かった。レッチリのフリーみたいなルックスのドラマーが激烈アクション付きのぶっ叩きスタイルで(それでいてクソ正確。クソ上手い)格好良すぎる。気付いたらモッシュピットのど真ん中。背中のリュックを圧迫してくる野郎どもを「てめぇ、さっき買った同人誌が折れ曲がるじゃねえか!」と激高しつつ撃退する、オタパンクスの鑑と言うべきスタイルで乗り切る(笑)。ツインおさげにした増谷キートンみたいなルックスのVo兼Gt氏も徐々にテンション上がってきて、機材トラブルも何のその、後半からラストにかけてのカオスっぷりが半端なかった。こんな格好いいバンドだったのか。また見たい。
一息ついて最後のバンド。準備してるメンバーを見てGさんが「これがORdERっすよ」と一言。あれ?じゃあ俺がさっき見た微妙なバンドがVermilion Sands?うっそぉーん、と時間差でショックを受ける。なんだかなあ、という気分でORdER見る。うっ、ポジパン…ですか…。ごめん、俺はダメだわ。こういうのって何か生理的に。でもせっかくだし見とくかってな感じで鑑賞。見終わった頃にNice Viewのアルバム買わなきゃって思い出して物販にダッシュ。うん、もちろん売り切れてたよ。わかってたさ…
この辺りで張り詰めてたものが切れて、どえらく体調が悪くなってきたので速攻で帰る。それでも戦利品はチェキってしまうのは難儀だよなあ、と半笑いで考える。まあオタってのはそんなもんだ。



「おませで御免」/御免なさい
東西のペドに「あれを手にとって買わないのは不能の疑い有り」とか「とりあえず正座」とかdisられまくり、クソッ、なんで俺が、いつか俺だって(@メシアtheフライ)と唇をかみしめたのがきっかけで公式サイトをチェキり、まんまと魅せられてしまい、今回の購入へと繋がる。人の縁って不思議なもんだなあ(微笑)。
が、これはたしかにヤバい。描画の破壊力がマジパねぇ。西のペドもおっしゃっていたが、魂a.k.a情念a.k.a怨念の込められたこの書き文字の威力は他で感じたことがないレベルa.k.a唯一無二。鬼気迫るという表現が似合う狂気を漂わせつつ、読み物としてはライトタッチ(?)でテンポ良く読ませ、笑いのセンスも良質。間違いなくガチ。これを購入させた先人たちに、容易には返せねえ借りができた。いずれ精神的に(@後藤隊長)返したいと思う。



「ロスト」/ナックルヘッド
今さら俺なんかが言うまでもなくガチ。解散がこんなに惜しまれるバンドってないよな。Gさんをして「こんな激しいライブ初めて見た」と言わしめたライブを一度でも見ておきたかった。くやしい。これは過去曲の新録を含むラストアルバム。音塊が激しく胸を打つ。

Lost and Found

そして明日の世界よりa.k.aそし明日、フルコン。

絵や設定などの世界観はすごくきっちり作り込まれてて、よくできてるなあ、好感が持てるなあ、とは思うんだけど、テキストがあまりに空気。なんてことない日常を引っかかりが少なく癖のない文体で書いてる、のはいいとしても、もうちょっとメリハリがないと辛い。最後らへんは睡魔と戦うのに必死で、話はほとんど印象に残ってないです。この世界観にぴったりで、背景や小物なんかに至るまで込められた「意志」を感じさせるグラフィックには一々感心したり唸ったり萌えたりしましたが、やっぱテキストは大事だよねってことで。植田亮の絵は本当に大好きなんで、惜しい、もったいない、っつう感じです。
と、不満も多いですがリリック書いてみました。短めです。エロゲ好きなトラックメーカーさんは連絡下さい。いっしょに変なもの作りましょう。



「Lost and Found」
本来僕らに明日なんてないんだって not開き直り 世紀末ごっこでもない
そっと横たわる君の死体を想像 もっと悲しくなるんだと思ってた
その白い首を締め付けた両手は あの夕焼けみたく赤く染まる
終わりが耳元で甘い美辞麗句 大切だから壊すって矛盾受け入れる
途切れたレイルの先ならどこまで行ったって見つからないの?
いつからなんだ?未来なんて当たり前にそこにあるものだった
こんなに綺麗な世界だって終わる 輝いてた君だっていつか腐る
いずこへか去る その前に教えて こんなときでも笑える理由すべて

I once was lost, but now am find you 失って見つけてまた失う
I once was found, but now am lose that なにをなくしたのかすら忘れる

来年の話は鬼が笑う 明日の話なら誰が笑う?
朝起きたらまず窓を開ける まだ壊れてない世界そこにあるかな
にじんだマスカラ 胸を打つ 笑顔が苦痛 だからうつむく
止まらない頭痛だけがリアル 全部夢じゃないって教える描き出す
君の呼び名使い分けるボク ウソついてるみたい気が引けるんだすごく
太陽は同じ色 朝も夕(よる)も 南向きに茂るくすんだ青葉
全部つかもうとして燃やされる どっかで鳴ってる“War Is Over”
あきらめと同じ手ざわりの希望 一歩ずつ後ろ向きでも進もう

最高速の別れの歌

休日をいいことに昼過ぎまでだらだら寝る。起きて飯食ったら迷わず日本橋へ。電車の中で「とある飛行士への追憶」(@犬村小六)読む。

うーん、なんというか…微妙。いや、個人的にはアウト。
こういう悲恋の物語をうまく着地させるにはクライマックスで一発派手なパラダイムの転換をかますのが有効で、ドラマを派手にしたりエモくする役にもたつので、ラノベやエロゲのシナリオではよく使われる方法論。この作品もそれを使っているのはいいんだけど、飛行機から砂金をぶちまけるというのは、とりあえず絵が想像しにくすぎるし、想像できたとしても結局すげえ地味(笑)。ぶちまけた人の内面がまったく描かれないから感情移入もできねえし。下で見てる姫さんに「ああ、あの人らしい」とか言わせてもそりゃ無理があるってもんですよ。札束の入ったリュック叩きつけた三ツ廣さち(@車輪の国)のエモさには到底およばねえ。
とは言っても悪くはなかったです。惜しい。惜しいからこそ不満が出てしまうということで。でも、この終わり方は今時ねえだろ。ってのは言っておきたい。絵に描いたような蛇足。

そんなこと思ってるうちに難波。まずとらのあなで先日のこみトレで買い逃したnoantica a.k.a おーじさんの「ねこピヨ8+」と、ナルキッソスでお馴染みのステージなな a.k.a 片岡とも犬洞あんの「水のマージナル」、あと何点か購入。

俺この人の絵大好きなんです。クソかわいい。レペゼンつるぺたの呼び名に相応しい。一般向けの同人誌で作家買いするのってこの人ぐらい。今回も当然かわいい。ミアまじで飼いたい。

待ってましたの完全新作ノベル。ナルキとは打って変わってかなーりライトなノリでクソ読みやすい。主人公の佳奈子a.k.aクォーターがかわいすぎる。あとがきによると、萌えキャラとかじゃなく子供っぽい感じで書いてみた、とのことですが、いやいやいやいや、これに萌えずして何に萌えるんだよバカか?(失礼)ってぐらい萌える。とにかくキャラ立ちすぎ。プロフィールの身長141.755cmって部分がすでにパンチライン。ぜひゲーム化してじゃんぷ体操のCGを見せて頂きたい。
ストーリーとか文章に関して言うと、なんだろう、良い意味ですごく変。たしかこの片岡って人、ナルキ書くまで他の小説とか文章をほとんど読んだことなかったらしいけど、そのせいなのか、舞台設定とか文章の細かい運びとか、ことごとくセオリー通りに行かせない。変な世界観の中を変なキャラが変な動きで動き回る。でもなぜか結果としてアクの少ない読みやすい話に仕上がってる。ひょっとしたら天才なのかもしれん。
物語がどう着地するのか、後編(冬コミかな?)がクソ楽しみ。

あと雨がっぱ少女群の新刊とLOも購入。

雨がっぱ先生最高すぎる。巻頭の「パジャマパーティー」のパンチライン、「大丈夫、おまえはもう死んでいる」でハートをわしづかみにされた。「家庭菜園」だけ読んだことがあって、この暗さは町田ひらくの再来!とか思ってたんだけど、まとめて読んでみるとそういうテイストの方が少ない。アホな設定の話がほとんどで、でもそういうのの方が面白い。これはガチだわ。既刊も買わねば。

タワレコでBESと54-71を購入して帰る。こっちの感想はまた今度、聞き込んでから。

そして無限の住人の世界より

ちょっとmixiにエロゲのこと書いただけでやたら心配されてウゼェからエロゲのことはこっちに書くことにする。

現在「そして明日の世界より」プレイ中。

健速のシナリオ作品は初プレイ。思ってたより普通というか。
ただ、植田亮の絵はいい。すごくいい。本当にいい。光源を強烈に意識させる透明感のある絵は芸術的と言っていいレベル。下着を含む服のディテールとかマジで唸らされる。夕陽のスク水とエプロンドレスはクソ強烈。息をするの忘れた。
フルコン後にアフターストーリーがあるみたいなのでシナリオ的なことはまだよくわからんかな。そんなに強烈なオチの着く話でもないけど。



エロゲ疲れを癒すためにアニメ見てたら「無限の住人」がクオリティ高くてびびった。OPヤバい。原作のイメージを生かして、でもまんまじゃなくアニメならではのセンスを見せつけてくれる。1話見ただけなので内容にはまだ何とも言えないけど、このOPは久しぶりにヤられた。かっけえ。
AT-Xなだけにきわどいシーンも普通に描写してくれててうれしい限り。今後が楽しみ。主に百淋の活躍。

54-71


新作からPV。これはクソヤバい。トバされる。ボーカルの唱方がオーソドックスなHCスタイルみたくなってるのが人によっては好き嫌いあるかもしれんけど、個人的にはこれもカッコいいんではないかと。うねうね這い回るベースの微妙なコード感とかジャッキジャキなギターのエモさとかツボに来まくり。
PVに本人たちが出ないっつうのは、まあ良い意味でも悪い意味でも54-71らしいというか(笑)。ライブ見たいわこれは。今月末からの全国ツアーがクソ楽しみ。しかも大阪はFANDANGO!やべえ。早い目にチケット取っておこう。
MySpace.com - 54-71